オラオラ系とは

もともとはゲイ用語で、性行為の際に言葉や行動で荒々しく攻めたてる嗜好を持つ人のこと。

そして今や「黒と悪」をテーマとした新しいヤンキースタイルとでも言うべき男性ファッションで、
雑誌『メンズナックル』や『egg』などの男性向けファッション誌で「悪羅悪羅系(オラオラ系)」なる
スタイルが注目を集めるようになり、やがて2009年5月に『SOUL Japan』というオラオラ系専門誌
が創刊された。

クラブにいるオラオラ系の人は「短髪、黒髪、肌はしっかり焼く」というスタイルで、ブランド物のジャージに、ハイブランドのアクセサリーをつけていて、今までのギャル男と共通する部分も多い。

またお兄系とオラオラ系の違いとして、お兄系は「男らしさ、無骨さ」からは少し遠いスタイルで、ヘアスタイルもけっこう派手なものが多い。
一方のオラオラ系の人は「男らしさ、無骨さ」もファッションの一部として取り入れ、髪は短髪で黒くしていることが多い。

オラオラ系の着る客層の性格的な特徴のイメージ
 
・チョイ悪で、強引そうな感じ。
・ぐいぐい引っ張っていくような感じ。
・「オラァ!」って言っているようなヤンキーのようなタイプ
・自己中で(決して子供っぽい自己中ではなく)強引で、俺について来いっ感じ。
・基本的に草食系男子の対義語的なタイプ。

オラオラ系を着る人の見た目の特徴

オラオラ系に興味がわく人は10代の後半からで、派手さは他のブランドと比べまだ少ないのもあるので、50代前半までけっこう自由に続けられるスタイルと言える。

「黒と悪」がコンセプトなので、それなりに「強そう、頼りがいがありそう」に見えるほうが良く、鍛えられるなら、体を鍛えたほうが良い。

クロムハーツ、ルイ・ヴィトン、ドルチェ&ガッバーナを身に付け、リスペクトしているのは『EXILE』といったイメージ。

オラオラ系のスタイル

代表的なオラオラ系のスタイルは、黒のブランド系ジャージに、トップスも黒でまとめ、B系、ギャル男、お兄系のどれにも属さない、新しい渋谷系不良ファッション。

ヘアは短髪。そして肌はいい感じに焼けていて、スニーカーを履き、イカツめのハイブランドや和柄をミックスし、そして小物を組み合わせたスタイル。

オラオラ系ブランドにもそれぞれの特徴があって、「黒がメイン、ロゴ・プリントはわずか」というブランドから、「黒地の服だけれど、全身に模様が入っている、派手めな服」を得意とするブランドなどさまざま。

※ブランド別の特徴は→こちら

また、オラオラ系ブランドに独特のアイテムとして、タトゥーカバーや、ドクロ・梵字などをあしらったアクセサリーもある。

オラオラ系に関わる女性の特徴

オラオラ系ということで性格的には男性がS系で、そういう男と付き合う女性は基本的にM系が多いと推測します。

そういうオラオラ系と出会うには、そういう男が行くクラブなどの場所に出かけ、またそういう男に目に留まるようなセクシー系ファッションが多いと推測します。

オラオラ系がヒットしている理由と今の流れ

昔からヤンキー系で見た目が悪そうな兄ちゃんは、ある程度モテるイメージがあり、オラオラ系の服を着るとモテるというイメージがあるのではと思います。

そして販売者側としても、B系やお兄系といったファッションがだんだんと飽きられてきた頃に、オラオラ系というまた新しいスタイルが出始めたので、そのスタイルに便乗し、またEXILEが着ている『24karats』というブランド服もある意味オラオラ系になるので、そのEXILEを憧れている若者がオラオラ系ファッションを浸透させていったのではと思います。

そして今やオラオラ系とまたそこから派生しだしたダンス系ファッションも注目されている。オラオラ系はどちらかと言うと、上着もパンツもピタッとしたスタイルで、ダンス系は上着はピタッとしているが、パンツはダボっとしたイメージ。

オラオラ系のデザインはどちらかというと、ドクロ、十字架、ユリ、数字といったモチーフが多かったが、ダンス系はロゴや数字といった組み合わせや金泊や銀泊風のプリントといった”泊プリント”が多い傾向。

最近ではナイキやアディダスといったナショナルブランドでさえも、ダンス系の”泊プリント”を使用したデザイン服が、日本だけの傾向ですが、プライスがワンランク上でも売れているようです。

またダンス系ファッションメーカーは、3Lや4L寸といった従来の企画になかった大きいサイズにも挑戦し始めています。